森林伐採の危機、アマゾン孤立部族

2011.02.04
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植物の抽出物で赤や黒にペイントした3人のアマゾン先住民。
Photograph courtesy Gleison Miranda, FUNAI/Survival
 植物の抽出物で赤や黒にペイントした3人のアマゾン先住民。森からこちらを見上げる彼らは外部との接触を絶っている。ブラジル政府のヘリコプターで2010年4月に撮影した。「この部族は現在のところ危機的な状況にはない。しかし、違法伐採が進むペルーから、先住民保護が手厚いブラジルへとほかの部族が逃げ込んでくる可能性がある」と、ブラジル国立インディアン・ファンデーション(FUNAI)に長年勤務したホセ・カルロス・メイレレス氏は話す。

「この地域で長年対立してきた部族もいる。流入でどんな事態になるか想像もつかない。土地や食料の奪い合いに発展しなければいいが」。メイレレス氏によると、同地域ではほかに3部族が生活している。ブラジル全土の孤立部族数は約70と推定されているが、確認できたのは29にすぎないという。

「外部と接触した経験を一切持たない部族は世界のどこにもいない。彼らはわれわれの存在も認識している。接触を続けないことが最善だと考え、自ら孤立を選択したのだ」。

 アクレ州に住むこの部族に初めて出会った白人は、1895年にアマゾン熱帯雨林の奥地へ分け入った労働者だった。「ゴムの樹液採取が目当てだったのだが、先住民が白人のマチェーテ(山刀)を使う姿も1905年から報告され始めた」。2010年4月に撮影された写真でも、マチェーテや金属製の鍋を使う様子が確認されている。

Photograph courtesy Gleison Miranda, FUNAI/Survival
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