2600年前の顔復元、鉄器時代の少女

2011.02.03
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何千年もの時を越えて視線を投げかける鉄器時代の少女「モーラ(Moora)」。頭蓋骨の断片を基にデジタル技術を駆使して復元され、1月20日に公開された。生きていれば2600歳の彼女の頭蓋骨は、ドイツのニーダーザクセン州で2000年、背骨や髪の毛とともに見つかった。最初に発見したのは現地の泥炭湿地の労働者。採掘機に巻き込まれ砕けていたという。

Illustration courtesy Ursula Wittwer-Backofen, University of Freiburg
 何千年もの時を越えて視線を投げかける鉄器時代の少女「モーラ(Moora)」。頭蓋骨の断片を基にデジタル技術を駆使して復元され、1月20日に公開された。 生きていれば2600歳の彼女の頭蓋骨は、ドイツのニーダーザクセン州で2000年、背骨や髪の毛とともに見つかった。最初に発見したのは現地の泥炭湿地の労働者。採掘機に巻き込まれ砕けていたという。

「警察は当初、1969年に失踪した当時16歳の少女、エルケ・ケルル(Elke Kerll)さんの遺体とみて犯罪絡みの方向で捜査していたようだ」と、同州文化財保護局の古生態学者アンドレアス・バウロシェ(Andreas Bauerochse)氏は話す。

 ところが、ケルルさんの母親と遺体のDNA鑑定で血縁関係は否定された。その後の調査に進展はなく、古代人と判明したのは2005年のことだ。「モーラ」の名前は発見場所であるウフテ・モーア(Uchter Moor)に由来する。

 研究が進むきっかけとなったのは、その年に同じ湿地で発見された手だ。バウロシェ氏も調査に参加した。手と遺体の状態は一致し、手に付着していた泥炭を放射性炭素年代測定法で調べたところ、モーラの死亡時期が紀元前650年頃と判明した。

Illustration courtesy Ursula Wittwer-Backofen, University of Freiburg
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