土星の衛星イアペトゥスの2つの顔

2009.12.15
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イアペトゥスが2つの顔を持つに至ったメカニズムはおよそ300年にわたって謎とされてきたが、その謎を解く鍵を示す2つの研究が発表された。それによると、まず進行方向の半球では、外部からの物体、おそらくほかの衛星か最近確認された土星のリングから流入したちりによって地表面の色が濃くなる。そのために太陽光線の吸収量が増えて気温が上昇し、赤道付近の氷の昇華が生じる。昇華して気体になった氷は、ちりの積もっていない低温の両極地と、進行方向と反対側の半球で再び氷になる。一方、氷が消失した進行方向の半球の地表の色はさらに濃くなる。イアペトゥスの地表面の鮮明なコントラストは、このような“フィードバックループ”によって維持されていると考えられる。

Image courtesy NASA/JPL/Space Science Institute
 この2枚の写真は、いずれも土星の衛星イアペトゥス。左の写真で暗く見える部分は影ではない。公転の進行方向に向いた半球が、もう片方の半球よりもかなり暗く見えるのだ。最新の研究によると、その原因は氷の移動と濃い赤色のちりの組み合わせにあるという。 イアペトゥスが2つの顔を持つに至ったメカニズムはおよそ300年にわたって謎とされてきたが、その謎を解く鍵を示す2つの研究が発表された。それによると、まず進行方向の半球では、外部からの物体、おそらくほかの衛星か最近確認された土星のリングから流入したちりによって地表面の色が濃くなる。そのために太陽光線の吸収量が増えて気温が上昇し、赤道付近の氷の昇華が生じる。昇華して気体になった氷は、ちりの積もっていない低温の両極地と、進行方向と反対側の半球で再び氷になる。一方、氷が消失した進行方向の半球の地表の色はさらに濃くなる。イアペトゥスの地表面の鮮明なコントラストは、このような“フィードバックループ”によって維持されていると考えられる。

Image courtesy NASA/JPL/Space Science Institute
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