3月16日、東京・大手町の日経カンファレンスルームにて「日経ナショナル ジオグラフィック写真賞2014」の授賞式を開催しました。グランプリ受賞の竹沢うるまさんをはじめとする10人の受賞者の方々と、審査委員長の野町和嘉さん、審査委員の中村征夫さん、日本版編集長の大塚茂夫ほか100人を超えるみなさまにご参加いただきました。

受賞者と審査員。下段中央がグランプリ受賞の竹沢うるまさん。(Photograph by Hiromichi Matono)

 今回、最高賞であるグランプリを受賞された竹沢うるまさんの作品は、インドにあるチベット仏教圏の秘境、スピティ谷で撮影されたもの。標高4500メートルの急峻な山々を歩き、伝統を重んじて生きる人々が暮らす村を訪れて出会った、伝統衣装に身を包んだ女性をとらえた「スピティ谷の女」です。

「スピティ谷の女」竹沢うるま

 水中カメラマンとして20代を過ごし、30歳を過ぎて約3年にわたる旅に出た竹沢さん。全部で103カ国を巡った旅の記録を写真集『Walkabout』にまとめた後、次のテーマとして取材におもむいたのが「スピティ谷」でした。竹沢さんは受賞スピーチで、「Walkaboutとはオーストラリアの先住民に伝わる通過儀礼。ぼくも通過儀礼を終えた新しい作品で今回の賞をいただき、写真家としての第一歩を踏み出せた」と語りました。

 竹沢さんには賞金100万円と副賞、そして米国ニューヨーク市での個展を開催する権利が与えられます。個展は2015年4月21日より5月5日まで、ニューヨークFoto-Care Galleryで開催を予定しています。

そのほかの受賞作品の紹介はこちらからどうぞ。
日経ナショナル ジオグラフィック写真賞2014 受賞作品フォトギャラリー

※ 日経ナショナル ジオグラフィック写真賞は、世界を夢中にさせるドキュメンタリー写真家の発掘を目指すプロ・セミプロ対象の写真賞で今回は第3回。ネイチャーとピープルの両部門合わせて251人、合計558点(単体写真384点、組写真174組)の作品の応募があった。第1回のグランプリは前川貴行さん、第2回は宮武健仁さんが受賞し、それぞれ活躍の場を広げている。