• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

  • マウンテンゴート(シロイワヤギ)は冬、強風で雪が吹き飛ばされる斜面や尾根筋で枯れ草を食べる。生後半年の子ヤギもすでに、厳しい寒さから身を守る、厚い冬毛に覆われている。
  • 卓越した歩行能力をもつマウンテンゴートは、切り立った岩壁も自在に移動する。急峻な崖は休息の場で、捕食者を寄せつけない避難所にも、冬の間の採食地にもなる。
  • そんなゴートも崖から落ちることはある。足をすべらせて転落した生後1カ月の子ヤギは、約5メートルの高さから落ちる間に体勢を整え、無事に前足から着地した。
  • 崖の下でマウンテンゴートの死骸を食べるピューマ。岩のくぼみに身を隠して待ち伏せ、奇襲するピューマは、最も恐ろしい捕食者だ。
  • 川の浸食で露出した、ミネラル豊富な土をなめに来た親子。子どもは1頭が普通だが、まれに双子のこともある。
  • マウンテンゴートはニホンカモシカの近縁種で、雌雄ともに角がある。写真は、紫色の花を咲かせたチャイブなどの栄養豊富な夏草をむさぼる雌ヤギ。長い冬毛は抜け落ち、夏毛に替わっている。
  • マウンテンゴートのすむ険しい崖は、氷河が生んだ地形だ。背景のセクストン氷河は、温暖化の影響で20年以内に消失しそうだ。米国グレイシャー国立公園で撮影。
  • 雄のビッグホーン(オオツノヒツジ)が雌を追う。初冬の交尾期、雄は雌を群れから引き離して、つがいを形成しようとする。雄が複数いると、戦いが始まる。
  • ビッグホーンの雄の闘争。勢いをつけ、体重をかけて、太い角をぶつけ合う。戦いは、一方が退くまで何度でも繰り返す。群れの中での順位争いのために展開されることもある。
  • 地吹雪の中で休息するビッグホーン。四方から細かい雪が吹きつけ、顔面に付着する。猛烈な風は深い雪だまりを作る一方で、雪が降り積もらない餌場を確保してくれる。
  • 尾根を移動するビッグホーンの雌の群れ。国立公園内のビッグホーンはあまり人間を警戒せず、ハイキング用のトレイルですれ違うこともある。
  • 高山帯の草原に座った生後1カ月の子ヒツジ。この頃には柔らかい草を食べ始め、早くも健脚ぶりを発揮して、母親を追って絶壁や急峻な雪渓を走り渡る。
  • 氷河谷を見下ろす岩場で休息するビッグホーン。周囲から丸見えで一見危険そうだが、ピューマやコヨーテなどの外敵を発見しやすく、崖に避難することもできる。
  • 秋、ヤナギランの種子を食べるキンイロジリス。棒状の実は、種子がはじけ飛ぶ前にせっせと集めておいたものだ。小さなジリスの中にも、生きる力が凝縮されている。
  • 枯れた大木のうろで冬眠し、2頭の子グマを産んだブラックベア(アメリカグマ)。うろの高さは地上20メートル。子グマが落っこちたりしないか、見ているこちらがひやひやした。
  • 高山帯の岩場にすむアメリカナキウサギ。この干し草場で草を乾かし、地下の石室に蓄える。ナキウサギは冬眠せず、地表が雪に覆われる8カ月もの間、干し草を食べて過ごす。
  • 採食中のエルク(別名ワピチ、大型のシカ)が、おもむろに角をからめ、ゆっくりと押し合う。単調な冬の、一種の遊びか気分転換のようにも見えた。
  • 巣材の枯れ草をくわえ、雪渓を駆けるシラガマーモット。夏の間に高山植物をたらふく食べて体脂肪をたくわえ、冬眠の季節に備える。
  • 巣の中のアメリカアカリス。生後22日の子リスはやっと毛が生えてきたところで、母親がミルクを与え、清潔に保ち、抱きかかえて保温する。目が開くのはさらに2週間後だ。
  • 雪渓に掘ったトンネルから顔を出したコロンビアジリス。ロッキーの山麓の草原から高山帯まで、草があるところならどこにでも生息する。たくましい適応力には驚くばかりだ。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ロッキー山脈の高山帯にすむ動物たちを撮り続けている。1995年4月、ナショナル ジオグラフィック英語版にマウンテンゴート(シロイワヤギ)の写真が採用され、20ページの特集記事が日本版創刊号の誌面も飾った。本誌2015年4月号「写真は語る」に写真を掲載(写真を追加して上のフォトギャラリーに掲載しています)。

 1960年静岡県生まれ。学生時代にはニホンカモシカを研究していた。やがて近縁の「白いカモシカ」、マウンテンゴートに魅了され、1987年からカメラを手にその姿を追い始める。撮影に専念するため、94年にはついに家族とともに米国モンタナ州へ移住した。

 岩登りの名手マウンテンゴートは、強風で雪も吹き飛ぶ尾根の枯れ草を食べて冬を生き延びる。写真家もまた崖にへばりつき、零下30℃の寒風に身をさらしながら、シャッターチャンスをじっと待つ。「ゴートたちの環境への適応ぶりを表現するには、結局のところ、彼らの日常を撮り重ねるしか手立てがないんです」

 氷河とマウンテンゴートを一枚の写真に収めようとチャンスを狙っていたある日、絶好の位置にゴートが現れた。逃がさぬよう、静かにじりじりと接近する。足場はもろく登りにくいが、落石とくしゃみはもってのほか。岩の壁に背中を預けてカメラを構え、最後は運に賭けるしかない。

「立ち上がったゴートが岩の向こうへ姿を消して、あっけない幕切れかと思ったその時、ゴートがひょっこり戻ってきたんです。氷河をバックに、念願のツーショット。特別な思いでシャッターを押しました」


『ナショナル ジオグラフィック日本版』2015年4月号「写真は語る」に、写真を追加して掲載した。

ナショジオクイズ

写真はとある旧人類の模型ですが、現代の非アフリカ系の全員にこの旧人類のDNAが入っているそう。さて、その旧人類とは?

  • ナヤンデルタール人
  • アフレデルタール人
  • ネアンデルタール人

答えを見る

ナショジオとつながる

週2回
配信

メールマガジン無料登録

メルマガ登録の詳細はこちら

ナショナル ジオグラフィック バックナンバー

ナショナルジオグラフィック日本版サイト

広告をスキップ