【動画】かわいすぎる!雪遊びする子パンダ

生後1歳4カ月のパンダの雌「バオバオ」の愛くるしい姿に全米ノックアウト

2015.01.22
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動物園の動物たちは生息地と異なる気候で暮らしている。それだけに、寒さが好きなパンダは雪の中を喜んで遊ぶ。 (スミソニアン協会運営の国立動物園の動画より)

 ワシントンD.C.の国立動物園で撮影された、雪の斜面をころころと転がる子どものジャイアントパンダ「バオバオ」の動画が米国で人気だ。

 雪がワシントンD.C.をすっぽりと覆った1月6日、生後1歳4カ月になるパンダの雌バオバオは、昼近くまで生まれて初めての雪遊びに興じた。この動画はYouTubeで再生200万回以上を記録。Twitter上でも話題をさらった。

 国立動物園の上席研究員でホッキョクグマの研究が専門のドン・ムーアも、「雪と戯れるバオバオはカワイイとしか言いようがない」とナショナル ジオグラフィックに語り、自身のツイッターで動画を共有した。

フォロワーからは、
「今、頭から離れないもの:パンダのバオバオ。なる早でワシントンに行かなくっちゃ」
「動画:誰より素敵な雪の日は赤ちゃんパンダのバオバオのもの」
というツイートが相次いだ。

 「冬はジャイアントパンダの大好きな季節。厚い脂肪と、フワフワの毛皮のコートを着たパンダは、寒さに適応しているのです」とムーアが言うように、パンダの故郷は中国中央部の寒冷な山岳地帯だ。

涼をとる工夫はさまざま

 となると、蒸し暑い夏はどうしているのだろうか。「屋内施設に暑さや寒さからの避難場所を飼育施設内に用意して、動物たちがどちらか選べるようにしています」とムーアは教えてくれた。寒冷な山岳地方に棲むジャイアントパンダも、ワシントンD.C.では人間と同様、暑い夏はエアコンが効く屋内で過ごすというわけだ。

 動物園では、パンダに氷の塊を与えたり、プールや、岩にみたてたものに冷水が通るパイプを据え付けて暑さをしのげる場所を用意したりしている。また、園内に噴霧器を使って気温が上がらないようにもしている。

 さらに、ムーアによれば、米国の認可動物園ではあらかじめ動物本来の棲息地の自然気候を考慮して飼育する動物を決めている。たとえば、北部にある動物園では寒冷な気候を好むアムールトラを、国立動物園を始めとする南部の施設ではスマトラトラなど暑さを好む種類を飼育する場合が多い。冬季は、飼育係がスマトラトラのために厚い藁の寝床や、輻射暖房パネルも用意するという。

「動物園では、地元環境にうまく馴染む種類で飼育動物を構成するよう計画しているし、パンダは中部大西洋沿岸地域によく適応する動物です」とムーアは話した。

遊ぶことの意味

 パンダの飼育員、ニコール・マコークルも「パンダはこんな天気が好きなんです」と言う。ジャイアントパンダは笹しか食べない。笹は栄養分が少なく、パンダの一日は、ほとんど食べているか寝ているかのどちらかだ。パンダはあまり動かず、来園者もがっかりすることが多い。「パンダの生活はとにかく省エネ第一。でも、雪を見たら、もう我慢できません」と彼女は話してくれた。バオバオが雪の斜面をころころと転がるのは、「遊びたい」という本能に駆られるからではないかとマコークルは考えている。

 上席研究員のムーアによれば、動物の子どもの遊びには重要な目的があるという。大人の動物に必要な行動を、小さなうちに遊びを通して身につけていくのだ。雪の斜面をでんぐり返しして転がる方法を覚えた赤ちゃんパンダは、トラに遭遇しても、うまく逃げられるだろうというのだ。

 ムーアは、パンダ以外にも雪遊びに興じる飼育動物を見たことがある。ニューヨーク州シラキュースでは、象が後ろ足でひざまずき、まるでソリに乗っているかのように斜面を滑り降りていた(マレーシアの象も、同じ方法で泥の斜面を滑り降りるという)。

 ムーアは付け加えた。「動物行動学の専門家としてみれば、動物を人と同じように見るべきではありません。ただ、この30年にわたり動物たちを観察してきて、動物は遊びを楽しんでいると言って間違いないと思います」

文=Christine Dell'Amore/訳=小野智子

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