ケンプヒメウミガメ

Lepidochelys kempii
孵化直後のケンプヒメウミガメ
Photograph by Bill Curtsinger
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早わかり

分類: 爬虫類
保護状態: 絶滅危惧
食性: 雑食
寿命: 野生: 約 50 年
体長: 65 センチ
体重: 45 キログラム
1947年にメキシコで撮影された映像には、4万匹のメスのケンプヒメウミガメが産卵する様子が記録されている。現在、繁殖可能なメスの数は世界中でわずか1000匹と推定されている。

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ケンプヒメウミガメは世界で最も深刻な絶滅の危機にあるウミガメであり、産卵可能なメスの個体数は世界中でわずか1000匹と推定されている。まさに生き残れるかどうかの瀬戸際の状態にあるわけだ。この危機的状況は、主に前世紀に行われた卵の乱獲が原因だ。営巣地では保護が進み、多くの漁船がカメを逃がすための装置が付いた魚網を使うようになっているが、それでもケンプヒメウミガメの個体数はまだ回復していない。
 
 アリバダと呼ばれる産卵活動期は特に注目される。アリバダの期間はメスガメが砂浜を覆い尽くす。ヒレで砂をかいて進み、最適な場所を選んで産卵する。さらに圧巻なのが、孵化した小さな子ガメが、海に向かって進む姿である。子ガメは卵角と呼ばれる一本の仮歯を使って殻を破り(卵角はこの目的のためだけに生える)、敵に狙われる危険を避けるために、夜のうちに海へと向かう。

 ケンプヒメウミガメは主にメキシコ湾で目撃されるが、北はカナダのノバスコシア州でも発見される。ウミガメの中でも最も小型の種類の1つであり、甲羅の長さはわずか65センチ、体重は最高でも45キロ程度である。背甲は緑がかった灰色で、腹部は黄色がかった白色をしている。浅瀬を好み、主食のカニや貝類を捕食する。また、クラゲや海草類も食べる。寿命はおよそ50年程度である。

 メスが成熟するのは10~12歳頃である。1~3年に1回の割合で産卵し、一度に数十個の卵を産む。移動性で、何百キロもの距離を泳ぎ、産卵地となる砂浜まで移動する。通常、自分が孵化した場所で産卵する。
 
 

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