オサガメ

Dermochelys coriacea
生まれて間もないオサガメ
Photographed in Bioko Island, Equatorial Guinea
Photograph by Joel Sartore, National Geographic Photo Ark
(写真クリックで拡大)
早わかり

分類: 爬虫類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価:
危急種
食性: 雑食
寿命: : 45 年 (推定)
体長: 2 メートル
体重: 600 キログラム
これまでに発見された中で最大のオサガメは、1988年にウェールズ地方の西海岸に打ち上げられた体長2.6メートル、体重916キロのオスである。

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 オサガメは地球上で最も深刻な絶滅の危機にある生物の1つである。爬虫類の遺物ともいうべきオサガメは、1億年以上も前から地球上に生息している。恐竜の絶滅期をも生き延びたオサガメだが、現在、絶滅の危機に瀕している。

 地球上で最大のカメであり、体長約3メートルまで成長し、体重は900キロを超える。寿命は45年以上だが、釣り糸や網など人間の脅威によって、多くのオサガメが寿命以前に死を迎えている。ほかにも卵の違法採取や営巣地の破壊といった脅威がある。孵化したばかりの幼生は、海岸沿いのネオンに引き付けられて海から離れてしまい命を落とすことも多い。また海に浮かぶプラスチックのゴミを好物のクラゲと間違えて食べ、何百もの個体が死に至っている。

 オサガメは全体でみると、成体になるまで生き残るのは1000匹に1匹の割合である。産卵を行うメスの個体数は世界全体で年間2万6000~4万3000匹と推定されているが、その数は急激に減少している。

 ほかのウミガメは硬く骨のような甲羅を持つが、オサガメの甲羅は黒く滑らかで柔らかく、触るとゴムのような感触である。オサガメは、カメの中で最も深い水深1200メートルまで潜ることができ、最高で30分以上も潜ることができる。

 オサガメの生息地は広く、大西洋や太平洋、インド洋の熱帯および温帯の海域にわたる。しかしほかの爬虫類とは異なり、オサガメは体温を水温より上に保つことができるので、北はカナダのブリティッシュ・コロンビア州、南は南アフリカの喜望峰などの氷に覆われた海でも発見されている。

砂浜で巣穴を掘るオサガメ
Photograph courtesy National Park Service/Canaveral National Seashore
(写真クリックで拡大)

動物大図鑑トップへ