アメリカドクトカゲ

Heloderma suspectum
アミメアメリカドクトカゲ(Heloderma suspectum suspectum), アメリカドクトカゲの亜種
Photographed at Gladys Porter Zoo in Brownsville, Texas
Photograph by Joel Sartore, National Geographic Photo Ark
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早わかり

分類: 爬虫類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価:
近危急種
食性: 肉食
寿命: 野生: 20 ~ 30 年
体長: 50 センチ
体重: 2 キログラム
アメリカドクトカゲの唾液に含まれているタンパク質を原料とする合成物質は、人間の糖尿病治療に利用されている。

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 体長約60センチ、体重約2キロを上回ることもあるアメリカドクトカゲは、米国原産のトカゲの中では最大の種だ。

  アメリカドクトカゲの体は黒地で、ピンクやオレンジ、黄色などの鮮やかな斑点がちりばめられているため、簡単に見分けることができる。このトカゲは、米国南西部からメキシコ北西部にかけて広がるモハベ砂漠やソノラ砂漠、チワワ砂漠などに生息している。英語名「Gila monster」は、最初に発見されたアリゾナ州にあるヒラ川(Gila River)に由来している。

  アメリカドクトカゲは、世界でも数少ない毒を持つトカゲの一種である。毒を持つトカゲにはほかに、アメリカドクトカゲによく似たメキシコドクトカゲがいる。アメリカドクトカゲの毒は神経毒で、かまれると激痛が走る。しかし毒が原因で人間が死に至った事例はこれまで報告されていない。キバから毒液を噴出する毒ヘビとは違い、アメリカドクトカゲは獲物にかみついたときに歯の溝から神経毒を傷口に送り込む。

  アメリカドクトカゲは動きの鈍い生物で、主にほかの動物の巣から奪った卵や生まれたばかりの哺乳類をエサとする。一生の95%以上の時間を地下の巣穴で過ごし、地上に姿を見せるのは、食事をするときとたまに日光浴をするときくらいだ。巨大な尾に脂肪分を蓄えることができるので、何カ月も食事を取らずに生きることができる。

  なお、アメリカドクトカゲの生息数は主に人間の侵略が原因で減少し続けているため、絶滅の恐れがある。

岩を這って横切るアメリカドクトカゲ
Photograph by James P. Blair
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