ハシグロアビ

Gavia immer
ハシグロアビ
Photographed at International Bird Rescue in San Pedro, California
Photograph by Joel Sartore, National Geographic Photo Ark
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早わかり

分類: 鳥類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価:
低危険種
食性: 肉食
寿命: 野生: 30 年
体長: 66 ~ 91 センチ
体重: 3 ~ 5 キログラム
ハシグロアビは、水中の獲物を探すために60メートル以上潜ることができる。

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ハシグロアビの英語名「loon(愚か者)」は、陸上で歩いている姿が不格好でぎこちないことに由来している。渡り鳥であるハシグロアビは、北アメリカの北部およびグリーンランドやアイスランドの一部にある森林に囲まれた湖や大きな池で繁殖する。彼らが冬を過ごすのは、ヨーロッパやアイスランド、そして北アメリカの太平洋沿岸や大西洋沿岸である。

  ハシグロアビの鳴き声は、嘆き悲しむ声のようにも、トレモロやヨーデルのようにも聞こえる。鳴き方は個体によって異なり、その声はかなり遠くまで届く。繁殖期には縄張りを必死に守ろうとするつがいがよく鳴く。ハシグロアビは湖畔に巣を作り、卵を27~30日間温める。ヒナは孵化した当日に巣を離れ、およそ11週間で飛べるようになる。

  ハシグロアビは印象的な赤い目をしている。頭から首にかけて黒く、背中には白いしまや格子、斑点などの模様がある。体長は約90センチ、体重は5キロまで成長する。主に魚や無脊椎動物を捕食する。また、ハシグロアビには天敵が多い。カモメやワタリガラスなどの鳥類、カワカマスなどの魚類、アライグマやイタチ、スカンクなどが彼らを捕食する。

  アメリカ先住民の間では、ハシグロアビに関する伝説がいくつも語り継がれている。また現在、イヌイットは生計を立てるために年間4500羽以上のハシグロアビを合法的に捕獲している。ハシグロアビの生息数は現在安定しているものの、生息域への人間の侵入や汚染など、さまざまな脅威にさらされている。

ヒナを連れたハシグロアビ
Photograph by Roy Toft
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