ニシツノメドリ

Fratercula arctica
ニシツノメドリ
Photograph by Roy Toft
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早わかり

分類: 鳥類
保護状態: なし
食性: 肉食
寿命: 野生: 20 年 以上
体長: 25 センチ
体重: 500 グラム

ティーカップとの比較

分布

プロフィール

 ニシツノメドリの体はペンギンに似た色合いをしている。クチバシが色鮮やかで目立つため、「海のオウム」と呼ばれることもある。彼らは「パフィン」とも呼ばれ、主な生息地のアイスランドでは人々に愛され、保護されている。冬場にくすんだ灰色へと変わるクチバシは、春になると再び鮮やかな色を取り戻す。このことからクチバシには、つがいとなる相手を引き付ける役割があるのではないかと考えられている。

 ニシツノメドリは生活の大半を海で過ごし、泳がないときは海面に浮かんで休む。泳ぎが大変うまく、小さめの羽で水をかきながら飛ぶような格好で水中を進む。水かきのついた足は、船のかじのような働きをして進行方向を定めることができる。水中には通常20~30秒しかいないが、最大60メートルの深さまで潜ることができる。水中ではニシンやイカナゴのような小魚を捕まえる。彼らは、水中を泳ぎ回るのに適した小さな翼を1分間に400回も羽ばたかせて、時速80キロもの速度で飛ぶことができる。

 ニシツノメドリは毎年春から夏にかけて、北大西洋沿岸部や付近の島に上陸して繁殖のためのコロニーを形成する。6割は繁殖のためにアイスランドに飛来する。切り立ったがけの上に好んで巣を作り、中には羽毛や草を敷きつめる。メスは1回に1つの卵を産み、オスと交代で温める。ヒナが孵化すると、両親は交代で漁に出て、クチバシに小魚を上手にくわえて巣まで持ち帰り、ヒナに与える。ニシツノメドリのつがいは毎年同じ巣穴へ戻ってくることが多い。どのように場所を把握しているのかは明らかになっていないが、目印やにおい、音、地球の磁場、あるいは星の位置などを利用していると考えられている。

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