カリフォルニアコンドル

Gymnogyps californianus
カリフォルニアコンドル
Photographed at Phoenix Zoo in Arizona
Photograph by Joel Sartore, National Geographic Photo Ark
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早わかり

分類: 鳥類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価:
近絶滅種
食性: 肉食
寿命: 野生: ~ 60 年
体長: 胴体 約 1 メートル; 翼長 約 3 メートル
体重: 8 ~ 14 キログラム


成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 カリフォルニアコンドルは空を飛ぶ鳥で北米最大、その翼は端から端までが3メートルにおよぶほど大きい。飛行中に、この巨大な鳥は気流に乗って滑空し、4600メートルという目がくらむような高さにまで舞い上がる。
 
  ほかの猛禽と同じように、ウシやシカのような大型哺乳類の死体を食べる。この鳥は1度に大量のエサにありつくと腹いっぱい詰め込むので、再び飛べるようになるまで数時間は休まなければならない。
 
  米国西部の原野に暮らしていたネイティブ・アメリカンにとって、コンドルは神聖な鳥だった。現在は、絶滅を防ぐための繁殖プログラムの対象となっている。

  20世紀に入って、コンドルの数は減少し続けた。1970年代末期には絶滅寸前となり、20~30羽が生き延びていただけだった。何が原因でそれほど減少してしまったかは特定できていない。多くのコンドルが有害物質の摂取で死んでしまったり、違法な卵収集によってもその数が減少した。コンドルがかつてその上空を飛翔していた広々とした土地がしだいに減少していったことも彼らを追いつめていった一因だ。この鳥は、その化石から判断すると、かつてアメリカ大陸中を飛び回っていたが、おそらく有史以前にその大半が死滅したと考えられている。ヨーロッパ人が初めてアメリカに到着した頃は、ごくわずかな範囲にのみ生息していた。
 
  カリフォルニアコンドルの成長は遅く、繁殖回数は少ない。卵を産むのは6~8歳になってからであり、メスは1年おきに1個しか卵を産まない。ただし、その卵が持ち去られると、メスは2個目、3個目の卵を産む。この習性を利用して、人工飼育のために卵を収集する活動が行われている。また、繁殖させるために野生のコンドルを捕獲するプログラムも始まった。野生コンドルの数は1987年に10羽以下となっており、それらのすべてが人工繁殖のために捕獲された。
 
  多くの組織や個人の尽力により、カリフォルニアコンドルの再繁殖プログラムが1992年に開始された。現在、およそ127羽が野生化されている。しかし、保護されているにもかかわらず、事故による死亡率は依然として高い。コンドルにとって送電線は特に危険だ。この鳥が安全に暮らせるのは人口密度の低い地域なのである。
 
 

カリフォルニアコンドル
Photograph courtesy Scott Frier/U.S. Fish and Wildlife Service
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