メガネグマ

Tremarctos ornatus
メガネグマ
Photographed at Rolling Hills Wildlife Adventure in Salina, Kansas
Photograph by Joel Sartore, National Geographic Photo Ark
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早わかり

分類: 哺乳類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価:
危急種
食性: 雑食
寿命: 飼育下: ~ 25 年
体長: 1.5 ~ 1.8 メートル
体重: (オス) 100 ~ 154 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 アンデス山脈のジャングルに生息する小さなメガネグマは、南米大陸唯一のクマである。その名前は、大きな眼鏡のように目の周りを囲む黄色や白い模様からきているが、この模様は必ずしも完全に目を囲んでいるとは限らず、また、模様がまったくない個体もいる。アンデスグマとも呼ばれ、黒や褐色あるいは赤みがかった毛足の長い毛皮をまとっている。

 クマ科のなかでは小さい方だが、オスはメスより格段に大きく体長約2メートルほど、体重150キロ以上にもなる。メスは体重80キロほどだ。

 非常に警戒心の強いこのクマは、標高4300メートルあたりのアンデス高地にある湿度の高い森林地帯に好んで暮らす。エサを求めて低地まで下りてくることもあり、熱帯雨林や草原地帯、海岸沿いの砂漠地帯といったまったく異なる環境の中で見かけることもある。主に食べるのは植物。果物や野いちご、サボテンやハチミツを食べる。敏捷で木登りがうまく、果物が熟すのを待ちながら、木の上で枝を集めて作った平らな場所に何日も座っていることで知られている。彼らは樹皮やランの球根のような堅い植物をかむのに適した非常に強いあごと幅広く平らな臼歯を持っている。時には小さな齧歯(げっし)動物や鳥、昆虫などもエサとする。

 メガネグマは単独で行動する動物で、おとなのメガネグマがほかの個体と接触するのは交尾期のみである。メスは通常1~2頭の子どもを出産するが、子どもは生まれてから1カ月間は自分で歩くことはできない。母親と最長8カ月ほど共に暮らし、しばしば母親の背中にしがみ付いて移動する。

 メガネグマの個体数についてのデータは十分でないが、野生に生息するのはわずか3000頭ほどと考えられている。その数は主に生息地の破壊により減少し続けており、食用および毛皮目当ての狩猟、農作物に対する害獣として駆除されるなどの理由も減少の原因となっている。

メガネグマ
Photograph by Barbara von Hoffman/Animals Animals-Earth Scenes
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