ベンガルトラ

Panthera tigris tigris
三頭の子どものうちの一頭と深い草むらでくつろぐベンガルトラ
Photograph by Michael Nichols
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早わかり

分類: 哺乳類
保護状態: 絶滅危惧
食性: 肉食
寿命: 野生: 8 ~ 10 年
体長: 頭胴長 約 1 メートル; 尾 約 1 メートル
体重: 100 ~ 230 キログラム
トラのうなり声は3キロ先までも聞こえるとされている。

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ネコ科の中で最大の動物がトラだ。かつて、トラには8亜種が生存していたが、20世紀中に3亜種が絶滅してしまった。この100年間の狩猟と森林破壊の結果、数十万頭いたトラは2500頭弱にまで減少してしまった。トラは狩猟の最高の記念として、また伝統的な漢方薬の原料として捕獲されてきた。現在生息している5亜種も絶滅の危機に瀕しており、さまざまな保護プログラムが実施されている。
 
  ベンガルトラはインドに生息しており、時にはインドトラとも呼ばれる。トラの中で最もよく見られるトラで、生存する野生のトラの半数を占めている。古くからインドの伝統や伝承に欠かせない存在だ。
 
  トラは単独で生活し、広大な縄張りをライバルから守るため意欲的にマーキングを行う。強靭な夜行性のハンターであり、バッファローやシカ、ノブタや、ほかの獲物を探し求めて何キロも旅をする。シマウマのように、個体ごとに異なる独特な毛皮の柄は、擬態効果を発揮する(同じ柄を持つトラは1頭としていない)。じっと伏せて獲物が近づくのを待ち、静かに獲物に届く範囲まで忍び寄ると、一気に跳びかかって致命的な一撃を加える。空腹のトラは一晩で30キロ近い肉を平らげることもあるが、通常の食事量はそれよりも少ない。
 
  恐ろしい評判とは裏腹に、トラは人間を避けようとする。しかし、中には危険な人食いトラと呼ばれるものもいる。こうした特殊なトラは、病気により狩りができなくなっているか、本来エサとしている獲物が消滅してしまった地域に生息している。
 
  メスは1度に2~6頭の子を産み、オスはその子育てにまったくかかわらない。子どもは産まれてから18カ月間は狩りができず、2~3歳まで母親と共に暮らす。その後、それぞれが自分の縄張りを求めて独り立ちする。

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