スマトラサイ

Dicerorhinus sumatrensis
スマトラサイ
Photographed at Cincinnati Zoo in Ohio
Photograph by Joel Sartore, National Geographic Photo Ark
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早わかり

分類: 哺乳類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価:
近絶滅種
食性: 草食
寿命: 飼育下: 35 ~ 40 年
体長: 全長 2.5 ~ 3.2 メートル
体重: 約 800 キログラム
スマトラサイは世界で最も珍しい大型哺乳動物であり、生息数は400頭以下であると考えられている。

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 2本のツノを持ったスマトラサイは、ジャワサイとともに世界で最も絶滅の危機に瀕しているサイである。サイ科の中で最も小さく、マレーシアやインドネシア、ミャンマーなどの山岳の密林地域に生息している。
 
 スマトラサイは一般に単独行動を取る動物で、果実や小枝、葉、低木などをエサにしている。ほかのサイと同様に、スマトラサイは鋭い臭覚と聴覚を持っており、お互いを見つけるために密林中ににおいのついた足跡を残す。
 
 スマトラサイは最も小さい個体でも、体重は約800キロ、肩までの高さは約1.5メートル、体長2.5~3.2メートルだ。ほかのサイと違って、スマトラサイの濃い赤茶色の臀部は、部分的に短く黒い硬い毛で覆われている。毛は体に泥がこびり付かないようにし、臀部を冷やして虫が付くのを防ぐ。
 
 スマトラサイの2本のツノは、アフリカのクロサイやシロサイに比べると非常に小さい。前のツノは最長で80センチまで成長するが、通常はそれほど長くはならない。一方、後ろのツノは普通10センチほどだ。多くのサイがこの硬いツノのために乱獲されている。ツノは、中国、台湾、香港、シンガポールなどで伝統の薬として珍重されてきた。さらに、中東のイエメンや北アフリカでは装飾用として重宝されているのだ。
 
 深刻な絶滅の危機に瀕している動物とされており、現在、生息数は300頭以下と推定される。そのうち数頭が動物園で保護されているが、スマトラサイが飼育下で繁殖することは極めてまれだ。2001年にオハイオ州のシンシナティ動物園で生まれたスマトラサイの子どもは、アメリカで初めて生まれたスマトラサイで、過去100年で初めて成功した飼育下の出産である。野生のスマトラサイの生き残りに対する主な脅威は、人間による密猟と生息域の開発である。
 
 

スマトラサイの子ども
Photograph by Michael Dick/Animals Animals-Earth Scenes
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