Phascolarctos cinereus
コアラの親子  Photographed at Australia Zoo in Beerwah
Photograph by Joel Sartore, National Geographic Photo Ark
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早わかり

分類: 哺乳類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価:
危急種
食性: 草食
寿命: 野生: 20 年
体長: 60 ~ 85 センチ
体重: 9 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 「コアラベア」と呼ばれることもあるが、この愛くるしい動物はクマではなく、有袋類である。出産後の母親は、およそ6カ月間、1匹の子どもを育児嚢(いくじのう)と呼ばれる腹部の袋の中で育てる。子どもは袋から出て、母親の背中に乗ったり腹部にしがみつきながら、約1年は母と行動を共にする。

  大好物であるユーカリの木が豊富なオーストラリア東部に生息し、ほとんど樹上で生活する。鋭いツメがあり、指同士を対向させられるので難なく木をつかみ、日中は18時間近くも幹にしがみついて眠っている。

 夜間にユーカリの葉を食べ、水分の大半はそのユーカリの葉から摂取するため、水はほとんど飲まない。小さな体のわりに大食で、1日に1キロほどのユーカリの葉を食べ、また、ほお袋に葉を蓄えることもある。

 長い腸を持つ特殊な消化システムにより、堅いユーカリの葉を消化する。そのため、ユーカリが持つ毒素の影響を受けない。また、この葉を大量に摂取することから、ユーカリの成分特有の、せき止めドロップに似たにおいがするものもいる。

 この丸々として柔らかい体毛を持つ哺乳類は、1920~30年代に乱獲によってその数が激減した。再導入計画により、かつての生息地の大部分で再び見受けられるようになったが、以前に比べて個体数は少なく、さまざまな地域に分散している。1匹あたり100本のユーカリの木を必要とすることから、オーストラリアの森林地帯が減少し続ける現状は、コアラにとって切迫した問題であるといえる。

木のまたにいるコアラの親子
Photograph by Medford Taylor
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