ゲラダヒヒ

Theropithecus gelada
休息するゲラダヒヒ
Photograph by Michael Nichols
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早わかり

分類: 哺乳類
保護状態: 絶滅の恐れ
食性: 雑食
寿命: 野生: 19 年
体長: 50 ~ 74 センチ
体重: 13 ~ 21 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ゲラダヒヒはエチオピアの高原地帯にしか生息せず、森林やサバンナに住むほかの霊長類とはまったく異なっている。ゲラダヒヒの暮らす高地には急斜面や岩だらけの崖が多いため、その地形に適応した生態になった。 夜になると絶壁に突き出た岩棚へ行き、互いに寄り添い温め合って眠る。

 ヒトを除くと、最も地上での生活に適応した霊長類である。かつてはたくさんいた草食霊長類の最後の生き残りで、ほぼ一日中、座り込んで草をむしり食べている。臀部はヒトのように脂肪が厚いので、このような習慣に適していると言える。

  ゲラダヒヒは、オス1頭とメス3~6頭の小さな家族単位で生活する。オスはメスよりも大きくカラフルだが、集団を牛耳るのはメスだ。年老いて弱ってきたオスはライバルを遠ざけようとあらゆる努力をするが、結局、若いオスとの交代時期を決めるのはメスたちである。これらの家族が集まり、30~350頭の大集団になる場合もある。食料が豊富な時期には670頭ほどが群れていたこともあった。

 現在10万~20万頭が確認されているが、生息地が人里離れた山岳地帯であるにもかかわらず、草原にも農業開発の影響が出始めている。原住民も、伝統的な成人の儀式にゲラダヒヒのふさふさした毛を使うために狩猟を続けている。

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