クロサイ

Diceros bicornis
ヒガシクロサイ (Diceros bicornis michaeli), クロサイの亜種
Photographed at Great Plains Zoo in Sioux Falls, South Dakota
Photograph by Joel Sartore, National Geographic Photo Ark
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早わかり

分類: 哺乳類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価:
近絶滅種
食性: 草食
体長: 肩高 1.4 ~ 1.8 メートル
体重: 800 ~ 1400 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 シロサイ、クロサイのいずれも実際は灰色をしている。この2種は体の色ではなく唇の形で区別する。クロサイは上向きの尖った唇をしているのに対し、シロサイは角ばった唇をしている。この形の違いは摂取するエサの違いからきている。クロサイは主に樹木や低木から唇で葉や果実をつまむように食料を摂取するが、シロサイは頭と角ばった唇を地面に這わせながら草を食む。
 
  母子を除き、クロサイは単独行動を取る。メスは2年半から5年に1度しか出産しない。子どもは1度に1頭生まれ、3歳ぐらいまで母親と行動を共にする。サイは鋭い聴覚と嗅覚を持つ。それゆえサイは、仲間が残したにおいをたどりお互いを探し当てることができる。

  クロサイは夜間および夜明けといった薄暗い時間帯にエサを食べる。アフリカの灼熱の太陽の下では、木陰に避難し、体を横たえて暑さをしのぐ。また、泥水につかるのが好きで、適当な水溜りを見つけて転がる姿をしばしば見かける。この泥は天然の虫除けと日焼け止めとして皮膚を保護しているのだ。
 
  クロサイには2本のツノがあり、手前のツノの方がより長い。このツノは毎年8センチずつ伸び、最長で1.5メートルにもなるとされている。このツノを使ってメスは子を守り、オスは敵と戦う。
 
  突き出したツノはサイの特徴である反面、種の危機の原因ともなっている。中国、台湾、香港やシンガポールなどで伝統の薬として珍重されるため、多くのサイが犠牲になってきている。さらにこのツノは北アフリカや中東では装飾用短剣の柄として使われている。こうした理由により、かつてはアフリカのサハラ以南全域に生息していたが、商業目的の密猟が原因で絶滅の危機にさらされている。

クロサイ
Photograph by Jodi Cobb
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