カリブー(トナカイ)

Rangifer tarandus
カリブー  Photographed at Miller Park Zoo in Bloomington, Illinois
Photograph by Joel Sartore, National Geographic Photo Ark
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早わかり

分類: 哺乳類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価:
危急種
食性: 草食
寿命: 野生: 15 年
体長: 1.2 ~ 1.5 メートル
体重: 100 ~ 320 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 北アメリカではカリブーとしておなじみのトナカイは、北米、ヨーロッパ、アジアおよびグリーンランド北部に生息している。夏が近付くと、世界最大規模の群れで北へ向かう。毎年同じルートを通り、移動距離は900キロ以上に及ぶことがある。カリブーのメスは前年に生まれた子どもに付き添って、オスより数週間早く移動を開始する。移動を終えると、ツンドラ地帯の豊富な草や植物を食べて夏を過ごす。エサが豊富な場所では、成体は毎日5キロもエサを食べる。カリブーは毎年初雪が降ると南方へと向かい、総距離2500キロ以上にも及ぶ大移動を終える。過ごしやすい気候の地域で越冬し、地衣類を食べてしのぐ。

  カリブーは過酷な北の大地で生きるのに役立つ大きな蹄(ひづめ)を持っている。その大きさは、雪上で体重を支えたり、水中で効率よく水をかくのに十分である。蹄の裏側はスコップのようにくぼんでいて、エサを探すときに雪を掘るために使う。蹄の縁は鋭く、岩や氷の上でもしっかりと足がかりを作ることができる。

  カリブーはシカ科の動物では唯一、雄雌共に枝角を持っている。ただしメスの場合は一部の個体にしか生えていない。メスは年に1頭の子どもを産む。子どもは生まれて数分で立ち上がり、翌日には母親と共に移動できるようになる。

 カリブーは生息域全体において、伝統的に北方先住民の生命維持に欠かせない動物である。

カリブー
Photograph by John Eastcott and Yva Momatiuk
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