第13回 もっと光を! 冬の日照不足とうつの深~い関係

 冬季に眠気や体重が増加するのと同時に、「人と会うのが面倒」「何事も億劫」など抑うつ症状が一緒に出現することがある。冬季うつである。秋口から始まって、春先には自然に改善するためそれと気付かず、「寒いから仕方が無い」と諦め、長年辛い正月を過ごしている方も少なくない。

 突然ですが、次のチェックリストに答えてみてください。

変化の度合いについての具体的な数値はなく、回答者の印象で答えて良い。
A~Fの各項目の点数を合計する(最高点は24点)。

 読者の皆さんは何点だっただろうか。

 このチェックリストはSeasonal Pattern Assessment Questionnaire (SPAQ)と呼ばれ、気分や睡眠の季節変動の大きさを簡単に知ることができる。合計点が7点以下であれば季節変動が「正常範囲内」、8点~11点であれば「冬季うつの前段階」、12点以上は「冬季うつの可能性がある」とされる。

 先の私たちの調査でもSPAQを用いた。高緯度地方から低緯度地方まで広くカバーできるように北海道(札幌)、秋田県(秋田市)、千葉県(銚子市、習志野市)、鳥取県(鳥取市)、鹿児島県(鹿児島市、奄美市)の5道県7地域で調査を行った。

 冬季うつのハイリスク者(12点以上)の割合が一番高かったのは秋田(4.0%)。2番目が札幌(2.9%)。その他のエリアの平均は1.4%であり、いわゆる北国で割合が高いことが分かる。ところが例外もある。鹿児島県奄美市(調査当時は名瀬市)である。ハイリスク者の割合が秋田、札幌なみに高かったのである。秋田、札幌、そして南国奄美、共通項が何か分かりますか?

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