渡辺佑基 バイオロギングで海洋動物の真の姿に迫る

南極大陸に、不思議な湖がある。表面が1年中凍ったままで解けることがないにもかかわらず、閉ざされた湖底に植物が息づいているという。冷たい極限環境で、植物はどのように生きているのか。そこから原始地球の生態系を知るヒントが得られるのではないか。田邊優貴子さんは、厚さ4メートルの氷に穴を開け、湖に潜ってその生態を調べている。
 研究フィールドは南極だけではない。これまで南極5回、北極地方3回と、キョクアジサシ(鳥です)のように地球の両極を行ったり来たりしながら、極限環境に暮らす生きものたちの不思議を精力的に観察・調査している。国立極地研究所生物圏研究グループ助教。

連載 南極の凍った湖に潜って 原始地球の生態系を追う