18世紀の海賊が食べていたものは?

Photograph by Theresa Carle-Sanders, Creative Commons 2.0

 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』に登場するジョニー・デップの素敵な姿は忘れてほしい。

 歴史的に海賊の人生は、厳しく、汚く、短かった。いわゆる海賊の黄金時代と呼ばれた17世紀末から18世紀前半であっても、ほとんどの海賊は病気に苦しみながら、窮屈で惨めな船上で生きていた。
 おそらく大半の海賊は30歳まで生きられなかったし、かなりの数がいきなり死刑になったりした。つまり、期待に反して、海賊の生活は全くロマンチックではなかったのである。

乾パンに乾燥肉、でもビールは1日4リットル

 なかでも、海賊の食事はひどいものだった。

 18世紀の英国の船乗り80人の骨を同位体分析した最近の研究によると、彼らは英国海軍指定の食料だけを食べていたようだ。その内訳は、パンと牛肉、たまに少量のバターとチーズ、1日にビールを1ガロン(約4.5リットル)。こう聞くとなかなか立派に感じるかもしれないが、実際はそんなことはなかった。

 船上の食べ物は、当然、航海が長引いても日持ちがするものに限られていた。パンは乾パンのようなもので、数週間航海していると虫がたかるのは避けられなかった。牛肉は、固い塩漬けか乾燥したもの。船乗りたちが、それをボタンやベルトバックルにしたほどだ。

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