19世紀には、スティーブンソンの子供向け冒険小説『宝島』などの影響で、ロマンチックな想像上の海賊のイメージが広まった。しかし、実在であれ想像上であれ、食物に対する情熱と関心でウィリアム・ダンピアに及ぶ海賊はいない。

 さて、今日私たちが食べられる料理の中で、もっとも海賊料理に近いものといえば「サルマガンディー」だろう(乾パンと塩漬け牛肉をのぞく)。簡単に言えば、さまざまな肉、魚、野菜、果物をごた混ぜにしたサラダである。1712年のレシピでつくってみよう。

「サルマガンディー」(1712年のレシピ)

カメ肉、鶏肉、豚肉、牛肉、ハム、ハト肉、魚を小さく切る。
スパイスの効いたワインでマリネにし、焼く。ゆでて刻んだキャベツ、アンチョビ、塩漬けニシン、マンゴー、固ゆでの卵、パルミット(ヤシの芽)、たまねぎ、オリーブとぶどうを加える。
ピクルスを切って加え、ニンニク、チリペッパー、マスタード、塩と胡椒を加え、大きな皿に盛り付ける。

Photograph by Theresa Carle-Sanders

(文=Rebecca Rupp/訳=conyac)

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