第1回 ニホンウナギを守るために今できること

 栄養豊かなウナギは古くから夏バテ防止に食されてきたが、日本に生息するニホンウナギの漁獲量は1970年代から減少し続けていた。ウナギの研究者や漁業関係者の間では、ウナギ資源の減少は大きな問題として語られてきたが、今年6月に国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧種(絶滅危惧IB類)に指定され、にわかに絶滅が心配されるようになってきた。

「うな丼の未来2」のプログラム(画像クリックで拡大)

 そこで、7月27日に東京大学農学部の弥生講堂一条ホールにおいて「うな丼の未来2」と題した公開シンポジウムが開催された。ニホンウナギの研究に携わる研究者のみならず、ウナギの漁や養殖で生計を立てている漁業関係者、ウナギを販売する流通業者も参加して、これからも美味しいうな丼を食べ続けるため、今何が求められるかが真剣に議論された。

 Webナショジオはシンポジウムを取材。いかなる議論が行われたのか。注目の内容を4回に渡ってレポートする。

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