第2回 まるで宇宙生物! イカを解剖してみよう

口のように見えるけれど・・・

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 イカの外形観察を続けましょう。先ほどの写真は背側(ヒトでいうと背中側)ですので、今度は腹側を見てみます。裏返してみると、先ほどとはちょっと違っているのがわかりますか?

 そうです、口のようなものがあります。でも口にしてはヘンですね。
 これはロウトという器官で、ここから海水を吹き出して進むのです。

 では吹き出すための海水はどこから入るのか?

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 じつはよく食べている部分が重要です。胴体のとっくり型の部分を外套膜(がいとうまく)といいますが、この部分と頭部の隙間から水を取り込むのです(黄色の矢印)。そして外套膜から水がもれないように頭部と外套膜の隙間を閉じてから、ロウトの中にある弁を解放することで、水を吹き出して進むのです。まるでロケットのようです。

 最後に足も見てみたいと思います。特徴的なのが2本の長い腕。触腕(しょくわん)と言い、獲物を捕まえたり、交尾のときなどに使われたりします。そこでちょっと実験。手袋をはずして、触腕の先にある吸盤に指をつけると、結構しっかりとくっついてしまいます。ぜひ子どもたちにすすめてみてください。また吸盤には爪のようなものまでついています。これも要チェックです。

 マッコウクジラの体に大きな丸い跡が付いているのが見つかっていますが、これはダイオウイカとの戦いで付けられた吸盤の跡なんですね。

くっつく(写真クリックで拡大)