第11回 高井研 私を氷衛星地球外生命探査に連れてって エンケラドゥスvsエウロパvsケレス(前編)

JAMSTECで深海の極限環境生物を研究しながら、JAXAの客員教授として地球外生命探査にも携わる高井研先生に、「宇宙での生命探し、どこを目指すべき?」という、今もっともアツい話題について解説していただきました。書き下ろしです、どうぞ!(編集部)

 Webナショジオをご覧の皆様、ワタクシ高井研、久しぶりにこのWebコンテンツページに戻って参りました。今回の特集は「宇宙に生命を探せ!」シリーズ。やや唐突に始まった感のあるこの企画ですが、誰も説明しないので、僭越ながらワタクシがちょっと解説しましょう。

 この「宇宙に生命を探せ!」シリーズに登場する専門家のラインアップと話の内容から、ピーンときた人もいるかもしれません。

 そう、2013年12月1日に神奈川県相模原市の相模原市立博物館で行われた日本アストロバイオロジーネットワーク公開講演会がモトダネになっているのです。えっ、ワタクシは講演会で話をしていないじゃないかですって?

(写真クリックで拡大)

 ええ、そうです。ワタクシだけは、いわゆる友情出演というか、魚心あれば水心ありというか、あるいはバーター取引という名の大人の事情というか、特別に潜り込ませて頂いています。

 WebナショジオY尾編集長から、ワタクシに「宇宙に生命を探せ!」のトピックの中でも最も激サイティングかつナマナマしく、そして結構ドロドロした「太陽系地球外生命探査計画」について書けや!と厳命が下ったのでした。

「アナタとは何か」を2000字で述べよ

 さて、いきなりで何ですが、もし皆さんが入学試験、あるいは就活試験(今もそんなモノがあるのかどうか知りませんが、少なくともワタクシ達バブル末期的症状世代の時代にはありました)のような勝負所の筆記テストで、

「ヒトとは何か」について2000字で科学的に述べよ。(100点/100点)

みたいなかなり無慈悲な設問に出くわしたらどうしますか?