料理ごとに使い分ける多彩なフォーク

料理ごとに使い分ける多彩なフォーク(写真:REBECCA HALE, NGM STAFF)

 ヨーロッパでフォークが日常的に使われるようになったのは17世紀以降のこと。米国では19世紀後半、南北戦争直後の好況期に、1回の食事で使うフォークの数が急増した。エビやイワシ、ロブスター、カキなど、料理に合わせて30種類ものフォークが使い分けられるようになったのだ。

「米国人はフォークに夢中になりました。フォークの数はステータス・シンボルだったのです」と、米クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館の学芸員サラ・コフィンは語る。

画像左から

カキ用
カキの身を殻から外すのに最適な大きさと形をしたフォーク。

前菜用
1930年にデザインされたジョージ・ジェンセン社製のフォーク。

魚用
魚用とサラダ用は似た形が多く、どちらの料理にも使える。

エビ用
柄が長いため、深いボウルからエビを突き刺して取り出せる。

取り分け用
レモンやピクルス、ハムなど薄く切った食材を取り分けやすい。

イワシ用
歯の幅が広いので、魚の切り身を崩さずに口へ運ぶことができる。

ロブスター用
独特な形はロブスターの身を殻から引きはがすのに最適。

前菜用
19世紀、米国では魚介類の前菜が好まれたがタコは不評だった。