第5回 神の素粒子の次なるターゲットとは

 LHC加速器やATLAS実験の計画段階からずっと関わっている近藤敬比古さん(CERNの元日本共同代表)が90年代スタートで、戸本誠さん(名古屋大学大学院研究科)は21世紀スタート組だ。戸本さんは、2006年にATLAS実験に参加しているので、最初から関わっているグループからは、10年以上の後発。戸本さんのグループは、ちょうど日本で製造されてCERNに搬入されてきたミューオン検出器を組み立てることから始めることになった。

「KEK、東京大学、神戸大学なんかは、もう古株でずっとやっているわけですね。ミューオン検出器も、KEKで作って、神戸大学で宇宙線を使ってテストして、その上で送られてきていました。後から入ってきた者としては、まず検出器の組み上げに集中しよう、と。それをやりながら追い付こうとしていたのが最初の1年。2007年、2008年にはちょうど地上で検出器を組み上げたので、実際にケーブルをつないで宇宙線を見てちゃんと検出器が動いている、トリガーが出せそうだというところを確認していきました」

 トリガーが出せる、というのが新しい言葉として出てきた。

 これが結構大事なことだ。

名古屋大学大学院理学研究科の戸本誠准教授。(写真クリックで拡大)

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