第4回 神の素粒子を検出するということ

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 ぼくが訪ねた2014年3月現在、CERNのLHC加速器は、運転を休止、アップグレードの工事中だった。おかげで、LHC加速器のトンネルに下りることもできたし、ATLAS検出器が収められている地下空間に立ち入ることもできた。

 案内してくださったのは、東京大学素粒子物理国際研究センターの川本辰男准教授と、名古屋大学大学院理学研究科の戸本誠准教授。戸本さんには、あとでまとめてお話しを伺うこともできた。

 さて、ATLAS検出器がある場所は、CERN本部の区画から比較的近い。車で5分もかからない。地下空間への出入り口の上にはビルが建っており、壁面に検出器の絵が描かれていた。陽子と陽子がぶつかって、様々な素粒子が周囲に飛び散る様も。ジュラ山脈の麓にある牧草地や畑の中にいきなりこういう区画があり、その地下には人類にとっての「エネルギーフロンティア」の実験装置があるのだ。しみじみする。

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 建物に入ると、例によって虹彩の生体認証によるセキュリティゲート。エレベーターは途中に間の階があるわけでもなく、地上から地下100メートル近くまで一気に降りた。

 巨大な検出器ゆえに、おさめられている空洞も巨大だ。

 地下空間は幅30メートル、長さ53メートル、高さ35メートルである。その中に入り、検出器をとりまくキャットウォーク的な足場から検出器と向き合ったわけだが、ぱっと見たところの感想としては……狭くてなにがなんだか分からない、である。

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