復活する“おいしいリンゴ”

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 米国では、1920~30年代に冷蔵装置が発達して長距離輸送が可能になると、市場に出回るリンゴに異変が起きた。スーパーマーケットが、見た目や日持ちを優先したため、それまで地方ごとに栽培されていた多くの品種が姿を消したのだ(写真はその一部)。

 デリシャスやジョナサン、ロームなどの品種は生き残ったが、味の点ではいまひとつ。「人々は味覚のスイッチを切ったのです」と、米オハイオ州立大学でリンゴの遺伝子研究をするダイアン・ミラーは語る。

 ミラーによると、リンゴの味に対する意識が高まったのは1991年。甘く歯ごたえのある交配種ハニークリスプが発売されたのがきっかけという。現在では、味の良い新品種が年間何十種も作られ、昔ながらの品種も人気を取り戻している。