第3回 10兆円を宇宙エレベーターにかけるワケ

アース・ポートの鳥瞰図。(画像提供:大林組)(画像クリックで拡大)

 宇宙エレベーターは、約10万キロメートルにわたるケーブルの一端を地球上に固定し、要所要所に構造物をつくる。地球上の部分はアース・ポートと呼ばれる。一方、ケーブルの途中にある諸施設の中で最大で最重要なのが静止軌道ステーションだ。

 まず我々に近い側にあるアース・ポートから見ていこう。これは直訳すれば、地球港といえるもので、石川さんたちの想定では、陸地から10キロほど離れた海上に設置される。その間は、海中トンネルで結ばれる。陸側には宇宙旅行に行く前に滞在するホテルやリゾートの類が当然のように建設されるだろう。通常の(つまり、宇宙へ行かない飛行機用の)空港も併設されるはずだ。

 そして、トンネルを抜けたら、そこは地球港だった、というわけだ。

アース・ポート全体図。(画像提供:大林組)(画像クリックで拡大)

「アース・ポート自体は、そんなに大きなチャレンジではないと思います。今すでにある現実のメガフロートの技術を利用してつくるわけなので。この宇宙エレベーターの構想の中で一番現実味がある部分ですよ。それほど大きくないし。排水トンでいうと約400万トンで、これは最大のタンカーが50~60万トンぐらいとすると、その10倍もいかない程度なんですね。現実にあるもののモデルとしては、石油採掘リグですね。そういう浮体構造物がすでにあるので、それを大型化するだけなんです」

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