第4回 実証できない進化論ははたして科学なのか

 日本には恐竜ファンが多くて、毎年のように「恐竜展」が行われる。

 ぼくも、古生物には興味があり、とりわけ恐竜には破格の魅力を感じる。なにしろ、凄い生き物だった! 是非、肉眼で動く姿を見てみたかった。古生物ではなく、野生動物として。進化生物学、さらには古生物学は、系統を推定したり、古い時代の生態系を再現しようとしたり、遠い過去を垣間見るのぞき窓を提供してくれる。ぼくたちの知識が及ぶ範囲でのタイムマシン、ともいえる。

 ところが……宗教的な文化が強い国や地域では、「進化」について受け入れがたいと感じる人が今も少なからずいるようだ。日本ではあまり聞かない話なので、ピンと来ないという人は、「創造科学」「クリエイショニスト」「インテリジェントデザイン」といったキーワードを調べてみるとよい。例えば、コカ・コーラやマクドナルドの国であるアメリカ合衆国は一見「世俗的」に思えるかもしれないが、深く宗教的な地域があって、学校で創造論(創造科学と、一応、科学を名乗ってはいるが……)を教えるべきだとする声があることを、簡単に見て取れる。

 創造論の信奉者が、進化生物学・古生物学分野の研究者にむかって、批判を並べるのを耳にしたことがある。

 いわく──

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