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ヨーロッパの伝統的な祭りに登場する獣や魔物、悪霊の姿をした男たちを、フランスの写真家が記録した。

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欧州のワイルドなやつら

ヨーロッパの伝統的な祭りに登場する獣や魔物、悪霊の姿をした男たちを、フランスの写真家が記録した。

写真=シャルル・フレジェ

 これはイエティなのか、ヒバゴンなのか。1980年代のオカルトブームを彷彿とさせる出で立ちだが、正解は、男たちによる仮装。舞台は12月初めから復活祭の時期にかけての、ヨーロッパ各地で催される祭礼だ。顔や体をさまざまな装束で覆い隠し、町に繰り出す。祭りでの仮装は、地域や村によって異なる。

 ルーマニアの元日の鹿、フランスの熊祭りの熊、スイスの謝肉祭の「ソバージュ」、ドイツの謝肉祭の「わら男」、ポーランドの元日の「マチドゥラ」、スペインの謝肉祭の「セセンゴッリ」、イタリアの聖アントニウスの日の前夜の「ボーズ」、オーストリアの聖ニコラスの日の前夜の「クランプス」など、なじみのあるものから、名前を聞いただけでは姿が想像しにくいものまで、バリエーションが豊かだ。

 こうした“獣人(ワイルドマン)”はヨーロッパ各地で見られる。半人半獣の獣人は、自然と人間の複雑な関係の象徴であり、地方へ行くほどその役割は大きくなる。

 獣人が登場する伝統的な祭りは、かつては成人の儀式でもあった。だが、文明社会に生きるヨーロッパ人が、そうした祭りの意義を信じているかは疑問だ。仮装や儀式で悪霊を払い、春を呼ぶことができると、人々は本当に信じているのだろうか。「そんなものは迷信だと、皆わかっています」と、ブルガリアの仮面の伝統文化を研究するジェラルド・クリードは語る。現代の常識では信じられないのは当然だろう。しかし一方で、人々は古来の伝統を完全に否定してもいないのだ。

 撮影したのは、写真家のシャルル・フレジェ。ふた冬かけて19カ国を回り、彼が言うところの「部族的なヨーロッパ」にカメラを向けた。

※ナショナル ジオグラフィック4月号から一部抜粋したものです

編集者から

 どこか愛らしい姿をしたワイルドマンの数々。なかでも「クランプス」は西洋版の「なまはげ」と呼ばれることが多く、知っている方もいるのではないでしょうか。遠く離れた日本とヨーロッパで、こうした同じような文化があるなんて、おもしろいですね。クランプス以外にも個性豊かなワイルドマンが次々に登場します。あなたのお気に入りの“1体”を見つけてみてください。(編集M.N)

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