第11回 体内時計と睡眠習慣の関係がついに明らかに!

 さて、前回の続き。「夜型」、とりわけ「真の夜型」と、体内時計の関係。

 まず、人間の体内時計の周期が25時間ではなく、平均24時間10分でありだいたい正規分布しているという「事実」について。これが、なかなか、納得してもらえなかったのはなぜか。三島さんに聞くと、それも仕方ないかもしれないとまず思った(第2回 体内時計25時間はウソだった!)。

 三島さんは「専門家ですら、まだ25時間だと思っている人もいるんです」として、このように現状を語る。

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「でも、それは古い測定なんですね。昔は、洞窟に人を入れて実験していたんです。人間の睡眠周期は環境よりも社会的なニーズに大きく左右されると思われていたので、洞窟に隔離すればいいだろう、と。照明などの影響はあまりないと考えられていて、普通に照明が使われていました。いわば夜に人工照明の光にあたってリズムがずれる効果なども含めて、周期が25時間くらいに見えていた、ということなんです」

 現在の知見では、人間の睡眠は社会的なニーズよりも、光などの自然環境に影響を受けやすい(もちろん人工照明も含む)。その光の影響をうまく取り除く仕掛けをした実験を行うようになって、はじめて遺伝的・生得的に持っている体内時計の周期がわかってきた。

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