コンゴ川の左岸だけに生息し、「セックスと平和を愛する」といわれる類人猿ボノボ。近年の研究で、その意外な素顔が見えてきた。

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ボノボの森へ

コンゴ川の左岸だけに生息し、「セックスと平和を愛する」といわれる類人猿ボノボ。近年の研究で、その意外な素顔が見えてきた。

文=デビッド・クアメン 写真=クリスチャン・ツィーグラー

 人間に最も近いといわれる類人猿、ボノボは「セックスと平和を愛する」ユニークな生態で有名だ。他集団との争いや子殺しも辞さない好戦的なチンパンジーと近縁でありながら、なぜボノボはこんな風になったのか? コンゴ川の左岸にボノボ、右岸にチンパンジーとゴリラが暮らす現在の分布が、進化の謎を解く鍵とみる説も出ている。

 一方、野生ボノボの観察を通じて、既存のイメージとはちょっと違った素顔も見えてきた。ボノボたちが暮らすコンゴの森を訪ね、フィールドワークの現場から最新の知見をレポートする。

編集者から

 野生のボノボの研究は、なまやさしいことではありません。ボノボたちが暮らす奥地の森にたどり着くだけでも一苦労のうえ、マラリアや毒ヘビなどの危険もいっぱい。ボノボの保護に、地元の村人たちの理解や協力を得ていくのも大切な仕事です。朝は早起きして、食べ物を求めて移動するボノボの群れをひたすら追跡。顔も体も真っ黒なボノボたちを遠くからでもそれぞれ見分けて、観察します。

 そんな野生ボノボの観察研究では、草創期から今に至るまでずっと、日本の研究者たちが大活躍しています。そのことを知って、なんだかとても誇らしい気持ちになりました。(編集H.I)

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