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独裁者が去ったリビア。人々は長らく放置されてきた歴史遺産を見直し、国の未来を描こうとしている。

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歴史を取り戻すリビア

独裁者が去ったリビア。人々は長らく放置されてきた歴史遺産を見直し、国の未来を描こうとしている。

文=ロバート・ドレイパー 写真=ジョージ・スタインメッツ

 古代ギリシャ遺跡のキュレネ、古代ローマ遺跡のレプティス・マグナなど数々の歴史遺産が残されているリビア。そのうちの五つは世界遺産に登録されている。

 遺跡の多くは、カダフィ時代には放置されていたが、開発が進まなかったおかげで、良好な保存状態のまま守られた。また、2011年の内戦のときには、地元住民や国際機関の努力で大半が損傷を免れた。

 独裁者が去り、新しい時代が幕を開けたいま、国民は混乱のただ中で再生への道を探り始めている。石油資源に恵まれたリビアだが、遺跡は観光地として、国を支えるもう一つの“資源”となる可能性を秘めている。

 内戦のとき反カダフィ派に加わった警察官、負傷兵の治療に尽力した女性外科医、そして、路上で古い写真を売る露店主の物語からは、この国が置かれた厳しい現実も垣間見える。新生リビアはどこへ向かうのか。

編集者から

 編集を進めていて、レプティス・マグナ、サハラ砂漠のオアシス都市ガダーミスなど、行ってみたい場所がいくつも出てきました。新生リビアはどんな姿になるのか、まだまだはっきりわかりませんが、治安が回復して観光産業も軌道に乗ることを願っています。お忙しい方は、本誌でおなじみの写真家ジョージ・スタインメッツによる遺跡の写真だけでも眺めて、旅気分を味わってみてください。(編集T.F)

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