第20話 塩焼き目前の、もつれた関係……。

「ええい! こんな糸など、切ってしまえ!」

 もはや、私の忍耐の糸のほうが切れてしまいそうだった……。

 ぐじゃぐじゃの、ごじゃごじゃの、てんごてんごの糸に、ちまちまと付き合っていられないのだー。

 まったくもって、これは、男女の恋愛沙汰や、愛憎離婚劇のように、糸が絶望的にこんがらがって、もつれているのだ。

「うおー」

 マウント・デナリに向かって吠えたくもなるような作業に、私は、ぷるぷると身悶えしながら耐えていると、

「切っちゃ、だめだよ!」
 と、スティーブに止められた。

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