第5回 世界初!睡眠・覚醒リズム障害の原因を解明

 睡眠にまつわる話は、あまりに日常的すぎて、多岐にわたり、すべてを話題にすることは難しい。様々な話題があるのだが、こういったことの背景には睡眠科学の基礎研究がある。三島さんも、本来的には、基礎研究を主な業務としてきたし、今もそうだ。

 三島さんが所属する、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の建物は、設計の段階からある特殊な構造物を組み込んである。所内を案内してもらった際、三島さんは「箱」と表現した。

「実はこの壁からあっち側は、ちょっと大きな箱が入ってるんです」と。

 それはドイツ製で、睡眠科学の基礎実験用に導入されたものだ。

外界と完全に遮断する部屋で。
(写真クリックで拡大)

「天井部も床も全部シールドされた箱をこの建物を建てるときに入れたんですね。音、電磁波、当然、光が中に入らないようになっています。この前、近くに雷が落ちたんですが、中にいると分からない。この中は部屋がいくつかあって、最大6人の方が同時に脳波や心拍、体温、あと血液採取、といったことが一元管理できるようになっているんです。実験によっては、被験者を完全に隔離して、外界と接触を断たせるものもあるので」

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