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  • 雪と氷に閉ざされた湿地。ビーバーの家族たちは小山のような巣の下で、春の訪れを待つ。
  • 北米最大の陸上動物、シンリンバイソン。厚い毛皮を身にまとい、雪の下に埋もれた草を探して、雪原をさまよう。
  • きびしい寒さに、大きな湖さえも凍りつく。さざ波に揺れていた湖面は、堅い氷の大地となった。
  • 枝の上で立ち止まり、両手を胸で温めるアカリス。秋のうちに蓄えておいた木の実を食べて、長い冬を生き抜く。
  • 粉雪が地面をやさしく包む。雪は断熱効果が高く、その下で暮らす小動物たちは、氷点下50℃にも下がる外気の寒さから身を守ることができる。
  • 早朝の湖畔。霧のむこうから太陽が昇り、あたらしい1日がはじまる。
  • ノースウッズはカナディアン・カヌー発祥の地。担いで運ぶことのできるカヌーがあれば、湖から湖へ渡って、どこまでも旅をすることができる。
  • 春が来て湖の氷がとけると、カナダガンたちが南から帰ってくる。エサの豊富な水辺は、ヒナを育てるのに適した環境を与えてくれる。
  • 生まれたばかりのオジロジカの子ども。じっと動かずに身を伏せていることが、オオカミから身を守る唯一の術だ。
  • 母グマに促され、アスペンの大木に登った子グマたち。枝の上の安全な場所から、こちらを不思議そうに見下ろしていた。
  • 開けた草原で、世界最大の鹿、ムースの親子と出会った。まだ幼い子どもたちは、見慣れぬ新しい世界を、好奇心いっぱいの目で見つめていた。 
  • エリマキライチョウのドラミング。翼を激しく羽ばたかせ、太鼓のような音を遠くまで響かせて、なわばりを主張する。
  • ノースウッズに夏が来た。春先に生まれた、まだ若いアカギツネが、ムラサキツメクサの咲く土手を、足早に駆け抜けてゆく。
  • 朝露に濡れるヤナギラン。その脇で、野性の奥地に暮らすリンクス(=カナダオオヤマネコ)が、こちらの様子をじっと見つめていた。
  • 60年代には一時、絶滅の危機に瀕したハクトウワシ。魚を主に食べる彼らにとって、ノースウッズの水辺はいまも貴重な生息域となっている。
  • ピンクの花を咲かせた野バラ。花粉を運ぶ虫になった気分でカメラのレンズを寄せていくと、鮮やかな色彩の世界に迷い込む。
  • 北米の湖水地方「ノースウッズ」。果てしない北方林が広がり、無数の湖が点在する。シラカバやアスペンの葉が色づくと、秋の訪れを感じる。
  • 世界最北の砂丘地帯のひとつ、アサバスカ砂丘を流れるウィリアム川。1万年前の氷河が残していった、大量の砂を運びながら流れ続けている。
  • 風のない静かな夜、鏡のような湖面がオーロラを映して輝いていた。
  • 自然のなかには、さまざまな形、色、リズムが潜んでいる。穏やかな水辺では、水中から伸びた草が湖面に映り、幾何学模様を描いていた。
  • 落ち葉の上に、球体となった水滴がいくつも散りばめられていた。足元のちいさな世界にも、見つめるべきものは存在する。
  • 森に降った雨は、コケや土や岩のすき間を通り抜けて湖に注ぐ。そうして濾過された湖の水は、そのまますくって飲めるほど澄んでいる。
  • 森林性のトナカイ、ウッドランド・カリブーが朝焼けの湖を泳いでゆく。
  • 静かな入り江でビーバーと出会った。朝日が差し込むと、湖面が秋の森を映して輝いた。
  • 北米最大のフクロウ、カラフトフクロウが狩りをしていた。獲物であるハタネズミの、かすかな物音に耳をすませている。
  • 秋の深まりとともに、ムースは発情期を迎える。角が立派に成長したオスは、体つきも逞しくなり、あたらしい生命を宿すために、メスを探して森を歩く。
  • 湖畔の絶壁に描かれた、先住民の壁画。どれくらい昔からあるのか、何のために描かれたのか、もはやその真実を知るものはいない。
  • 夏の終わり、浅い湖で穂を実らせるワイルド・ライス。太古の昔から、先住民や水鳥たちの貴重な栄養源となってきた。
  • 満天の星が輝く夜が開けた。放射冷却で気温は氷点下20℃まで下がり、下草も落ち葉も、ガラス細工のような銀色の霜に覆われた。
  • 北米最大の水鳥、トランぺッター・スワン(=ナキハクチョウ)。その名の通りトランペットのような鳴き声を響かせながら、1組のつがいが水辺に舞い降りた。
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 米国とカナダの国境付近から北極圏にかけて広がる北米の湖水地方「ノースウッズ」をライフワークとして、国内外の雑誌、新聞、写真絵本などで作品を発表。本誌2012年12月号「写真は語る」では、白銀に輝く冬の世界を掲載、上のフォトギャラリーにはさらに春、夏、秋を加えて四季おりおりの表情を掲載した。

 東京で育ち、写真について学んだこともないが、大学時代に始めた山歩きがきっかけで、自然写真家を志す。卒業後、導かれるようにしてたどりついた約束の地がノースウッズだった。(その詳しい経緯についてはWebナショジオ 「ノースウッズの森へ」で連載中)

「野生の残された自然はすばらしく、先住民の豊かな文化もある。しかも、カヌーやソリを使って旅するフィールドが無限に広がっている。まだ日本ではほとんど知られていないけれど、ノースウッズという魅力的な世界を、出版活動を通じて立ち上げたい」

 とはいえ、ノースウッズにはたまたま縁があっただけ、とも語る。それでも10年以上通いつづけているのは、訪れるたびに発見があるからだ。

「ノースウッズに限らず、たとえ見慣れた場所であっても、五感を研ぎすまし、感覚を磨いてゆけば、世界は広がってゆく。生きてゆくことも楽しくなる。ぼく自身、常にそうありたいし、新鮮な目を持つことの大切さを、写真で表現できたらと思っています」

『ナショナル ジオグラフィック日本版』2012年12月号「写真は語る」に、写真を追加して掲載した。

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