第11話 荒野の英雄、その罪と運命……。

 戦地はイタリア上空。

 気流に翻弄されながらも、敵機の間を縫うように飛ぶ戦闘機の中で、若き日のオリバー爺さんは、目の前に現れる敵機を何機も落とした。

 その運動神経の良さから、機銃の名手と呼ばれていたという。

 強運の持ち主でもあり、2度の墜落を経験するも、いずれも命を落とすことなく、敵国の森を潜り抜けて、自ら部隊に合流したのだった。

 そんな凄まじい過去を語るオリバー爺さんが、下向きの小さな声で言った。

「当時はな……、敵機を撃ち落とすのに何の躊躇もなかった……」

「それが、アメリカ人の使命だと思っていたのだ……」

ミンチュミナ湖。(写真クリックで拡大)