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密輸され、聖像や仏像に姿を変える象牙。フィリピンやタイ、中国でその実態に迫った。

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象牙と信仰

密輸され、聖像や仏像に姿を変える象牙。フィリピンやタイ、中国でその実態に迫った。

文=ブライアン・クリスティ 写真=ブレント・スタートン

 1989年にワシントン条約で国際取引が禁止されて以降も、違法な取引が絶えない象牙。毎年アフリカでは象牙目当ての密猟によってゾウが殺され、その数は数万頭にものぼる。象牙はアジアに密輸され、多くが宗教に使われている。

 フィリピンでは「サント・ニーニョ・デ・セブ(セブ島の幼きイエス)」と呼ばれる聖像に象牙が使われ、タイでは市民が身に着けているお守りのなかに象牙製のものがある。経済成長の続く中国では、象牙でできた仏像や工芸品を買い求める人々が増え、象牙市場は成長の一途をたどりそうだ。今や違法象牙の最大の買い手が中国だというのは、誰もが認めている。

 ワシントン条約事務局は、1999年には日本に、2008年には日本と中国に、南部アフリカ諸国からの象牙の輸入を一時的に認めた。こうした合法的な売却のあと、象牙の違法取引が活発になったと訴える国際NGOもある。

 人はなぜ象牙を追い求めるのか。象牙の禁輸後も、密猟で殺されるゾウが後を絶たないのはなぜか。象牙と信仰の語られざる真実に迫る。

編集者から

 本誌はこれまで2007年3月号「滅びゆくゾウの王国」などでゾウの密猟の実態を伝えてきましたが、今回の特集では、そうして採取された象牙を消費している国にスポットを当てました。

 東南アジアや中国で違法取引の実態を探ったのは、2010年1月号「売られる野生動物」でミステリー小説のようなハラハラドキドキのルポを執筆したブライアン・クリスティ。聖職者や僧侶に密輸テクニックを語らせる手腕はさすがです。2012年3月号「サイの悲鳴」で世界報道写真コンテストに入賞したブレント・スタートンの写真も必見。(編集T.F)

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