第4話 すべては運命に任せて……どすこい!待機

 そもそも、私が犬橇をやることになったコトの始まりは、1つの出会いだった。

 すっかり紅葉の季節になった9月。

 冷たい風がひゅるひゅると吹いて、冬ももうすぐという日、友人からある人物を紹介したいと話があった。

 待ち合わせ場所は、市民集会。

 その集まりは、油田や天然ガス開発からアラスカの自然を守るための署名を集め、ホワイトハウスに送るためのものだった。

 紹介されたのは、その活動家の1人、シュレットナーさん。私に会うなりハグをして、
「娘があなたのことを待っているから、行ってあげてちょうだい」と言うのだ。

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