第3話 鼻づまり、虚弱体質、失神、なんでもござれチーム!

 耳の聞こえないアン同様に、障害を負っている犬たちを紹介しよう。 

 まずは、いつも「ズズズ~、ズズズ~」と鼻づまりのような呼吸音を出しているメスのルーニー、4歳。

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 子犬の頃にギザギザと切り口がむき出しになっていた缶詰の缶を夢中になってなめ回して、鼻をザクリと切ってしまったのだ。

 まだコロコロとしたぬいぐるみのような小さな時期だったために、傷が治るにつれて鼻腔内を塞いでしまったのだ。

 成長が止まるのを見計らい、鼻の真ん中にある鼻柱を切り取り、鼻の穴を1つにするという手術を2回行い、かろうじて鼻が通るようになったけれど、今にも窒息しそうな「ズズズ~」という音は治ることがなかった。

 こんなにも呼吸が困難そうな犬を、犬橇につないで走らせても良いのか?

 と思われてしまうだろうけれど、当のルーニーは走るのが大好きで、穏やかな性格と頭の良さから、後方の犬たちを誘導するリーダー犬を務めている。

 あだ名は、スタッフィー(鼻づまりっ子)。そのままだ。