第3回 外来種輸入には多くの問題、資源管理に漁獲規制が急務

店頭でのウナギのかば焼き。専門店の経営は、年々、厳しさを増している。(写真クリックで拡大)

 危機的な状況にあるウナギ資源を前に、われわれは何をすればいいのだろうか。

「救世主」として最近のニュースなどで頻繁に登場するのが、インドネシアやフィリピンなどの東南アジアやアメリカ、果てはマダガスカルやオーストラリア・タスマニアからのウナギの輸入である。

 中には「中国がマダガスカルやアメリカウナギに既に手を伸ばしつつあるのだから日本の商社も負けずに海外に買い付けに行け」といった主張すらある。だが、これが何の解決にもなり得ず、むしろ問題を悪化させるだけであることは明白である。

「第3のウナギ」も乱獲の連鎖に

 資源レベルの評価も持続可能な採取レベルも何も分かっていないうちに、これらの資源が日本のウナギの大量消費に巻き込まれれば、持続的ではない採取によって「ある資源がだめになったら別の場所で代替品を、それもだめになったらまた別の種を」という「乱獲のヒット・エンド・ラン」に陥るだろう。

 その結果、ニホンウナギの危機が世界的に再生産されることになる。われわれは既にこのことを、絶滅寸前の状態にまで追い込まれたヨーロッパウナギで経験済みのはずだ。