第2回 背景に日本の消費爆発、定着した薄利多売のビジネスモデル

欧州で売られているウナギ製品(写真クリックで拡大)

 世界中でウナギを食べる人は少なくはない。スペインではウナギの稚魚「シラスウナギ」を熱したオリーブオイルの中に入れて食べる料理が人気だし、北欧や英国ではウナギの薫製などが定番料理の一つである。

 だが、世界で最も多くのウナギを食べているのは間違いなく日本人で、われわれは世界のウナギの6~7割を消費しているとされる。乱獲が主な原因であるウナギ資源の危機は、日本人によるウナギの大量消費が深く関わっているということになる。

 日本を中心とする世界の生産と消費量は1980年から2000年にかけて急増した。日本国内のウナギ生産量は1980年代後半までほぼ年間4万トン程度で推移し、これに台湾からの輸入が2万5000トンから多い時では4万トン程度加わるという形が続いてきた。

 これに変化が現れるのはバブル経済の爛熟期の1987年ごろからだ。そのきっかけの一つは中国で日本向けのウナギの養殖業が盛んになり、安い労働力を利用した加工品の輸入が急激に増え始めたことだった。88年のウナギの加工品の輸入量は87年のほぼ2倍の3万トンとなり、その後も増加の一途をたどる。