番外編 日本人参加者に聞いたリオ+20の評価

一般社団法人CEPA JAPAN理事の服部徹氏。

■NGOの立場として参加した一般社団法人CEPA JAPAN 理事 服部徹氏

 CEPA JAPANは生物多様性の普及と啓発を行う団体です。今回、特に注目していたのは生物多様性に欠かせない自然資本について、各国がどういう考えを持ってこれからの10年を歩もうとするのかです。

  これまで国力のひとつの指標とされていたのがGDPです。GDPとは1年間、国内で生産された付加価値の合計です。つまり雇用の指標や資本主義の指標であって、豊かさの指標とは違います。新しい豊かさの指標のために、先進国は世界や各国の豊かさを把握したいと考え自然資本に注目し始めました。自然の豊かさを測りたいという考えの下、途上国が持つリソースも把握したいと言っていたのです。これがそもそも環境に配慮したグリーンエコノミーのベースになる考えで、途上国にとっては押し付けになっていたのです。途上国に眠るリソースも把握したい、だがそこの作業自体は各国に任せようというものでした。

  今回、途上国と先進国で大きな対立になったのはこの部分です。今までなら先進国に言いくるめられていたであろう途上国が、今回は反対を表明したということは評価できることだと思います。BRICsをはじめ、いわゆる大国以外の国が強くなってきました。

   地球サミットが本来掲げる「持続可能な開発」が誰のものなのか・・・・・・途上国を含めてここに全員で関われるようになったのではないでしょううか。今回のリオ+20の成果を残念と思うのではなく、私は評価したいと考えます。