第2回 会議だけじゃない! 声を上げる市民参加者

 20年前は、大人に訴えるだけだった彼女だが、今回は「どうすればよいのか」という点についても触れていた。「今、必要なものは愛です。愛が希望になります。子供たちへ、そして子供たちの未来へ愛情を持つことが大切。それこそが世界を変える可能性がある」とスピーチしたセヴァンに、会場からは大きな拍手が送られた。誰もが言える言葉ではあるが、厚みと実感させる力を持っているのは、やはり世界を見続けてきたからだろう。

 そんな影響力のあるセヴァンが、リオ+20についてこう話した。「子供のころは地球サミットにもっと希望を持っていた。ここで世界が変わると思っていたんです。だけど今はインターネットや多くのコミュニケーションツールを使って世界を知ることができます。だからこそリオ+20が終わった後が大切で、私たちは政府や世界の動きを見続けなければいけないのです」

 たしかに地球サミットは国連最大級の国際会議だ。そこにかける人々も多い。だが、ここで生まれる成果文書はあくまでも未来への指針なのだ。セヴァンの言うとおり、この後世界がどう動いていくかが重要で、実際の私たちの生活にも関わってくる。地球サミットはマイルストーンであり、スタート地点である、そういう基本的なことをセヴァンのスピーチを聞いて改めて感じさせられた。

 リオ+20を未来への変換地点にしようと、世界中からたくさんの人が集まってきた。そんな人々の思いを乗せて、事前交渉から揉めに揉めていた成果文書はどう決着したのか・・・・・・。次回は成果文書とそこから見える次の10年について書いていこうと思う。

著者が所属する「地球サミット2012 Japan」も、現地でタトゥーシールの配布やワークショップを展開した。(写真クリックで拡大)
中村祐介

中村祐介

出版社の編集記者を経て独立、2005年にデジタルマーケティングの株式会社エヌプラスを設立。事業開発やマーケティングのコンサルティングやプランニング、実施に携わる。今回のリオ+20では、NGO「地球サミット2012ジャパン」の一員として電子書籍「Japan Voices」を発表した。著書に「コミュニケーションHACKS!」や「ユーマネー-Free<タダ>でお金と自分を成長させる方法」など。
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