第2回 会議だけじゃない! 声を上げる市民参加者

20年を経てセヴァン・スズキが見る地球

 1992年の地球サミットで“伝説のスピーチ”を行ったカナダ人のセヴァン=カリス・スズキ。彼女のリオ+20参加が決まったのは会議期間が開始する直前だった。私も当初は予定していなかったが、彼女が登場すると知り、慌ててスケジュールを調整した。しかも、スピーチの内容は20年の振り返りだという。聞き逃すわけにはいかなった。

壇上で演説するセヴァン=カリス・スズキ。12歳で世界の環境意識に一石を投じた彼女は、20年の時を経て32歳、2児の母となった。(写真クリックで拡大)

 スピーチ会場に到着すると、セヴァンの登場が発表されたのが直前だったためか、人はそれほど多くなく、やはりカナダ人の参加者が目立った。なぜか注目度は高くなかったこのスピーチだが、重要なものになると感じた私は一番前の席に座り彼女の登場を待った。

 20年前に6分間のスピーチを行った彼女は今、母親になり、もう一度リオの地に立った。当時は子供の視点から大人たちへ率直な意見を伝えた彼女が、今回はどういった目線で世界にアピールするのか。檀上に立った彼女のメッセージは首尾一貫したものだった。

 「子供たちの未来のために戦う」

 20年前と現在を振り返った彼女は「私にとってはあのころから世界は何も変わっていない」と話した。20年前の地球サミットで一躍有名になった彼女は、その後もテレビのキャスターを務めたりとますます有名になった。

 だが、今でも彼女を紹介するときに誰もが「地球サミットでスピーチをした少女」と言う。これは、あのときの彼女の言葉「If you don't know how to fix it. Please stop breaking it. (直し方のわからないものを、これ以上壊さないでください)」が今でもそのまま人々の胸に響くからだろう。

ピープルズサミットの過激なデモを横目に、ビーチでは親につれてこられた子供たちが楽しそうに遊ぶ。(写真クリックで拡大)