地球の富を再確認し、人類共通の未来を築く場に

 1992年に開催されたリオの地球サミットから今年で20年。「リオ+20」が再び同じ場所で開かれることに、とても大きな意味があると思います。というのも、この20年で地球と人類の状況は大きく様変わりし、新たなリスクとともに、20年前には考えられなかった新たな希望も抱ける時代になったからです。

 92年の地球サミットは、人類が初めて「地球の目線」で環境危機をとらえ、国際社会が協力して地球的な問題の解決へと歩みだす大きな一歩でした。地球温暖化に対処する「気候変動枠組条約」と、生物資源の保全・利用を規定する「生物多様性条約」が締結され、法的拘束力を持った国際的な枠組みがつくられたのは画期的でした。

 しかし実際には、地球サミット以降の20年間にCO2排出量はさらに増え、生物多様性保護どころか、森林破壊や水産資源の枯渇も深刻になっています。背景にあるのは、当時想定していなかった新興国の経済発展とグローバリズムの進展です。

地球サミット以後の20年

 G8サミットという言葉に象徴されるように、かつて世界の経済を動かしていたのはわずか8カ国、計8億人足らずの先進国でした。それが今やG20、それも中国・インド・ブラジル・インドネシアなど合計30億人超の人口が、大量消費とCO2排出の側に加わったのですから、地球経済というゲームのアクター、消費される資源量がこの20年で急増したことは自明です。

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