第1回 地球サミットって何?

リオ+20のIDカード。写真は著者(写真クリックで拡大)

 会場のセキュリティは入出国と同じような厳重さで、持ち物のチェックなどが行われる。ハサミなどの文房具も持ち込めない。国連の招待状を見せて、顔写真を撮影するとすぐ顔写真つきのIDカードが発行される。このIDカードで会場の中に入る仕組みだ。

 会場は、混乱にも近いざわつきが印象的だ。多くの人は楽しくネットワーキングしているが、各テーマの成果文書の交渉をしている各国の官僚たちはぴりぴりしている。たとえば「持続可能な生産と消費」について交渉している各国の官僚たちは、自国の主張や思いをその文書に盛り込もうと議論に議論を重ねていく。時には反対意見の国と個別交渉をし、調整をはかる。ゆえに「交渉」なのだ。

 交渉では先進国と途上国の主張が食い違うことは多く、どこまで双方が歩み寄れるのかが争点になることが多い。たとえば途上国は先進国に多額の資金分担を期待する一方、先進国は未曽有の不況のもと、簡単に期待には応えられない。こうしたやりとりが様々な問題で行われ、結果、現在事前交渉の段階で各国が合意できているのはわずか4割弱。残りを20日までに合意に近いところまで詰めなければならず、焦りの色も見え隠れする。

交渉の様子。ここは、「持続可能な生産と消費」について議論が交わされている。話がまとまらず若き女性議長も頭を抱える。(写真クリックで拡大)